TOP >> Word >> 透過光



★Short Poetry
囁きは夢の速さ
水中花
風の結末
別離
眩暈
生命への畏敬
深夜
現実逃避の賢者
狂おしき夜
風の行方
忘れられた問い
軌跡
虚空への祈り
運命の手綱
束縛の意識

★Long Sentence
Poetry
寒天を往く途 …NEW!
雨の中の青い幻
雪降る夜に
信頼された矛盾
虹を見れなかった君のために
透過光
紺碧の空
冷酷の晨(あした)
閉鎖された外界
夢を見ていた頃に
透きとおった絶望
錯覚という出逢い
純粋なる絶望

★Prose
時を告げる孤独

★Story
瑠璃の瞳 …NEW!
透過光

昨夜からの雨の所為 濁流は怒号をあげて走り続ける
あんなに暗い空が もう 嘘のように開いて
雨上がりの匂いに 意識が眩んで
鈍色のうねりに飛び込むと 息もせずに身を伏せた


肌をさす冷気も 流れにのまれると
やけに心が落ち着いて 目を閉じた


おまえはこんな激しい雨上がり 樹木の表皮がどんなに優しいか
樹々とその葉に宿る露を抜ける透過光が どんなに美しいか知っているか
醜態を曝す低空の占領物でさえ 水面ではどんなに綺麗な事かを


毎日は誰にというわけでもなく穢されて 悲鳴も届かない
生き続けていれば それだけ傷ついてゆくが
不意に わけもわからぬ哀しみと孤独に襲われる


それは失望であるのか 切なさだったのか
もし言葉に出来るのならば
こんなに苦しまず こんな愚かな真似をせずに 済んだのだろう


鳴り響く叫びにも似た流れも 身を凍らせる冷たさも
何故か心地よく
眠りに落ちる時より あたたかかった


流れに身を委ね 目を閉じれば
もう なにも脅かすものはないんだ


歪みゆく世界に 理由(わけ)もわからぬ 抗いを