| 純粋なる絶望
ただ、空ばかり見つめた。
救いを待っていた。祈り続けた。
救われるはずもないとわかっていても なにも出来ない。
待ち続けるだけの無力さ
辛く、孤独に溺れてゆく。
遠く、遠く 空を見上げた。
叶えられないのは 未来だけなのか
そうだと言える術もない。
「何処かにゆこう。」
でも 逃げ場すらないのです。
消えてゆくのは ぬくもりと
幻にも思えて仕方のない夢。
青空が こんなに辛いのは何故だろう。
光がこんなにも冷たいのは 風がこんなに、冷酷なのは。
いつからこうなってしまったのか。
翼を欲しがった 『空色』を手にした子供は
「違う。」と言って泣いた。
過ぎ去った僕の心を ひきとめている
穢れのないのは 幼い頃の記憶。
祈り続けた いつかの思い
幸せになれると 信じていた日々もある。
いつか見た夢と 現実との境目が
懸け離れた時を映す。
思い知る絶望と、諦めのなかに悶えている 日常は悪夢。
けれど 祈り続けても醒めることはない
ただ、救いを待っていた。
何かに、誰かに 縋りつきたい。
独りで過ごす時間を 未来へと置き換えた
やがて来ると信じた憧れを抱えても
廻り続ける大地の上に 繋ぎとめる術もない。
捜していたもの ほんの僅かの絆
晨 目醒めてみても、部屋は冷たく
目が眩む 強い孤独に
壊れそうな優しさに怯えて 身動きも取れない。
失った、夢。
奪われた、希望。犯された、信頼。
忘却とは、残された唯一の救い。
追いかけてゆく遠い自分に 追いつけるのは
望みだけの、ひと。
「何処までも 一緒にいこう。」
つぶやきは かえらない。
零れてゆく、掌から 貌にならない、僕自身の理由。
消えることなく、想いは巡る。
めぐりあうこともないまま
何処かにいると 信じていた
自分だけの、誰か。
生きることに疲れた人の
癒されることのない、諦めに似た感情
ひどく穏やかに 消えてしまいそうな面影
慰めの文字、遠く離れた。
見えないところ、届かない場所へ
待つだけの言葉に 時は 無慈悲に過ぎゆく
風の流れに、息が詰まる。
「こんなもんなのかな。」
だけれど それは、あまりに空しい。
せめて知りたかったのは、喜びの定義。
少しだけでも やすらかに眠りたかった。
この日々のなかで
空を仰いで、祈り続けた。
届くはずのない彼方へ 吸い込まれてゆくだけの叫び
失った夢も、残された傷みも。
わかっていた 本当は
自分だけが ただひとつの方法だと。
伸ばした手が触れたもの 小さな棘と確かな痛み。
誰もいない。
思いやってくれる人も、憂えてくれる人も
この身を、蒼く澄みきった 冷酷な光に満ちた大空へ
解き放ってくれる人も 何処にもいない。
空を見あげた。
それは 果てしない祈りにも似た、
ただひとつの絶望。
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