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信頼された矛盾
- 裏切りを遠ざけるために 何かを培いながら僕は
誰かを抱きしめてゆくが為
この腕の力も失くす程 信じられるものだけを捜した
この身を 委ねられるものだけを
ずっと 何かのぬくもりだけを 夢見て
- それを僕が この手が
崩してしまわぬように願っていたのに
優しさを与えあううちに どうして傷つけあうのだろう
捨てられぬ約束と 奪い取られる気持ちの上で
やがて訪れる なまぬるい夜明け
遠ざかる程に縋りつき 消えてゆく程に描き続けた
失くしてしまうのは 無邪気故に残酷な 美しい素直さ
そう 僕に告げたよね そう僕に向かって
誰が願ったのだろう 信じたための非情な結末と
出逢うより遠い 面影を
- 何かを護るために強くなることが
その何かを傷つけた
その想いに 押し潰されて
ねぇ もし僕が逝ったなら 泣いてくれるかい
もし僕が打ち拉がれたなら 憐れみではない慰めを
もし僕が栄誉や幸福を手に入れたなら 妬みや僻みではない祝詞を
僕にくれるのかい そう信じてもいいのかい
それとも そう問われているのは
僕の方だろうか それさえも
もう わからない
「ずっと傍にいる。」と告げた言葉が
何故 裏切りになるのだろう
- 「傷つけはしない。」と誓う言葉が
何故 心を抉るのだろう
青い時に沈む 雨は明日 やむのだろうか
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