| 雨の中の青い幻
佇む影に 射しこむのは
辛い程に 透き通る
美しさの中の冷たさ
ここで もう少しで
何かが見つかりそうだった
だから駈けてゆくの、と
冷たい雨 傘を投げ捨てて。
雨音、足音。跳ね返るのは雨の雫。
消えてゆく姿、それとも…幻。
映した瞳も 水に滲んで
とけてゆく 濃く灰色に青く煙る街角に
誰かの優しさにふれ
その慰めに 憧れを抱いてた
たとえ 想いのすべてが偽りだとしても
どうかそれを 気づかせないで
ゆらぐ景色の中に 夢を見つけられるから
霞む世界が 虚ろに光る綺麗さに
心を解き放すこともできるから
だからどうか その傘は 捨てたままにして
ここは冷たくて でもとても 美しい。
躯が凍えても あたたかい夢が 視れるから
たとえそれが 幻でも
この青い世界を どうか覆ってしまわないで
この蒼い幻に 身を委ねていたいから。
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