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◆屈折率(RI)/宝石の中を通る、光の屈折の量。研磨した宝石を硬度で検査することは出来ない(傷つけるため)ので、宝石の鑑定には重要な値。
◆複屈折量(DR)/宝石に進入した光線が、中で二本にわかれることを複屈折と言います。この量は通常小さく、器具なしには測定できない差違の為、逆に宝石の鑑別する上で非常に有効な手段のひとつ(他に吸収スペクトルや光の分散度も計測します)。非晶質と等軸晶系の石以外は全て複屈折します。
複屈折量が非常に大きい石として有名なのは、方解石(カルサイト)。また、強い複屈折によって、裏面のファセット(カット面)が二重に見えることをダブリングと呼びます。
◆インクルージョン(内包物):Inclusions/宝石内部に見られる物質のこと。全くなにもない「クリーン」なものは非常に稀少。
結晶構造の中のムラ、結晶成長期の痕跡、色の縞などもインクルージョンと呼びます。傷やゴミに相当するモノもインクルージョンですが、鉱物が作り出す光学的効果(シャトヤンシーやアステリズムなど)もインクルージョンによって出来ています。
◆ファセット:Faceting/宝石の表面をカットした、面のひとつひとつ、のこと。
カットされた面の形状によって、テーブルファセット、ベーゼルファセット、アッパーガードルファセット、スターファセットなどと呼びます。
◆合成宝石(シンセチック):Synthetic Gemstones/その名の通り、自然のものではなく、機械的に合成して作り上げたもの。一般的には工業用(時計などに使われるサファイアガラスや、カッター用のダイヤモンドなど)が多く、宝飾品として使われるものは小数です。宝飾品として流通している合成宝石としては、アレキサンドライトの類が多く見られます。
◆エンハンスメント:Enhancement/宝石の質向上の為、人工的に施す加工のこと。イミテーションとは違い、天然宝石の品質を上げるためのものなので、市場価値としても劣るモノではなく認められています。
方法としては熱処理・照射・油浸処理・着色が代表的な方法。
このうち、着色についてはイミテーションとして使われることもありますが、他は品質向上だけの用途です。鑑定書がついている宝石の場合、記載されています。
- ◇熱処理/色をエンハンス、または変化させる一般的な方法。石によっては透明度が増すこともあります。石によって効果の大きさには差違があり、確実に効果が高くなる代表は、アクアマリン。
加熱の温度も石によって異なります。
他ジルコン、タンザナイト、黄水晶、ピンクトパーズなどは殆どが加熱処理です。
- ◇照射/放射線照射により、宝石の色を変化させること。
元々自然界に於いて、何百万年もかけて放射線によってゆっくり色を変えてきた石も多いので、それを人工的に照射することで変化させたものです。場合によっては時間が経つと色が元に戻ったりすることもあるようです。照射に熱処理を併せることが多いです。
代表的なのはブルー・トパーズ。流通している石は殆どが照射、もしくは照射と熱処理を加えて青くした無色のトパーズです。他に黒真珠やカラーダイヤモンドなど。トリートメントカラーとも呼びます。
- ◇油浸処理/色を向上させたりヒビや傷を埋めたりするため、宝石を油に浸透させたもの。
エメラルドがその代表で、現在市場では油浸処理をしていないものは殆どありません。
- ◇着色/そのものずばり、着色剤や染色剤などを使い、宝石を染めたもの。
多孔質の石の場合、染みこんだ染料が抜けない為、着色でも品質は劣化しません。
但しこれはエンハンスメントというより、イミテーション的によく使われるため、「染め」と呼ばれて「天然でその色をした石」に比べ遙かに廉価であり、別呼称になります。
有名なのは白色ハウライトを青く染めたハウライト・トルコや、着色した通称「染めトラ」と呼ばれる虎目石はイミテーション的扱いです。また瑪瑙類の着色は非常に多く、特に赤瑪瑙(カーネリアン)は市場流通しているものは、通常着色です。
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