四つ葉の眠る海
Sea where clover sleeps.
遠い日に見た 海のように
ゆらぐ光を追いかけていた
それを夢と呼ぶのかどうか 僕は知らない
わかるのは 心が疼くということ
僕の望みが誰かを 不幸にするのなら
僕は望むことを やめるべきなのだろうか
望むことをやめた僕が 不幸になっても
それが皆の幸せなら
-
遠い日に見た海は
僕や皆の
- 涙でできていたのかもしれない。
知ってる? 四つ葉の白詰草が
人に幸福をもたらす由来を。
人の幸せは誰かの不幸を 吸い上げないと
成り立たないのかもしれない
- それが人の罪だと 僕の咎だというのなら
確かに人は
生まれ乍らに罪深い生き物なのでしょう。
だから僕は 諦めない。
あの日見た海に溺れてしまわないように
ここから何処に辿りつくのかわからないけれど
自分を裏切って欺きたくないだけ
すべての幸せが 同時に成り立たないのが
自然の摂理だというのなら
僕だけ偽善的に
諦めたりなんかしなくたっていいでしょう?
あの海に眠る たくさんの想いに
憐憫の情を向けたって 僕も溺れてしまうなら
その深さを怖れてばかりで 誰のためにもならないって 僕は知ってるから
同じ罪深い生なら 僕は諦めないで
這いずってでも あの光に向かう。
- 遠い日の海は どこまでも綺麗で
その深さは 何処までも哀しかった。
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